気候変動に挑み、ホップの未来を守る
ホップは、ビールの香りや苦味を支える欠かせない原料です。キリンはこれまで、ホップの個性や魅力を引き出す品種開発や製法開発を進めてきました。 しかし近年、気候変動に伴う気温上昇や乾燥などの影響により、冷涼な気候を好むホップは生育不良を起こし、世界的に収量や品質の低下が懸念されています。そこでキリンは、自然の恵みを未来へつなぐため、持続可能なホップ生産の実現に向けた研究開発を進めています。高温・乾燥環境への耐性を高める技術や、気候変動下でも安定した原料生産を支える栽培技術の開発に取り組み、ホップ本来の香味を守りながら、将来にわたって安定した品質の実現を目指しています。 自然の力を深く理解し、その価値を最大限に引き出すこと。そして、その恵みを次世代へ受け継いでいくこと。キリンはこれからも、独自の技術や品種の開発を通じて、持続可能なホップ生産に挑戦し、ビールの未来と豊かな自然の未来を支えていきます。
日本を世界の銘醸地に
日本国内で栽培されたブドウを100%使ってつくられたワインのことを「日本ワイン」と呼びます。数量、知名度ともに、世界的にはまだ発展途上にある日本ワインですが、私たちはその価値を高め、日本を世界の銘醸地にすることを目指して技術開発に取り組んでいます。その一つが、マスカット・ベーリーAの価値化です。マスカット・ベーリーAはイチゴやキャンディのようなかわいらしい香りが特徴の、日本だけで栽培されている独自品種です。その良さを最大限引き出し、日本ならではのワインをつくることは日本ワインの価値化につながります。そこで私たちはマスカット・ベーリーAの香味を科学的に解析し、イチゴ香に寄与する成分を特定するとともにそれを増強する技術を開発しました。この技術は国内の他のワインメーカーにも伝授され、日本ワイン全体の価値向上に活用されています。また、健全なブドウ栽培を支える研究にも取り組んでいます。病害への対応技術や栽培に関する知見を深めることで、将来にわたり安定したブドウ生産と品質の維持に貢献し、日本ワインの未来を支えていきます。