ヘルスサイエンス研究所

人間が元来もっている力を高めることで、人種や性別、
年齢などに関係なく全ての人の生きるよろこびと、
心豊かな生活の実現を目指します。

食と医の事業で培った、発酵・バイオテクノロジーを中心とした技術を基盤に、長年信頼を築いてきた幅広い顧客接点で、サイエンスに基づく商品とサービスを提供し、人間が元来もっている力を高めることで全ての人の、人生100年時代における生きるよろこびと、心豊かな生活の実現を目指します。
そして一人ひとりの健幸を高めることを、社会課題の解決に繋げていきます。

創りたい未来

ヘルスサイエンス研究所が研究や技術を通して創ろうとしている未来の一部をご紹介します。
個別の健康課題にそれぞれ対処するのではなく、人間が元来もっている力を高めるという考えに基づいた、プラズマ乳酸菌・ヒトミルクオリゴ糖(HMO)などの素材、商品と腸内細菌叢検査など生活習慣のサポートで、免疫力へアプローチし健康の土台を作ります。土台の健康づくりと個別の健康課題、両方から働きかける独自のアプローチにより、根本的かつ効果的な解決に導きます。

主な強み技術

ヘルスサイエンス研究所の3つの強み技術をご紹介します。

素材を研究する技術

価値を届ける技術

研究した素材がお客様へ製品が届くまでには摂取しやすい形に加工し、量産したり、素材の機能性をわかりやすく、正しくお伝えするなど過程があります。私たちは高い専門性を活かし、お客様に価値が届けられるよう、最善を考えます。

品質を守る技術

自社内の高い品質基準をクリアしたものだけが販売されます。素材に関しても高品質で効率よい製造方法を確立し、量産へつなげます。

風土、特徴

ヘルスサイエンス研究所は様々な領域の専門家集団です。突破力(創造性、変化対応力、マーケティングセンスなど)と研究者としての専門性を併せ持つ人財が多く在籍しています。ヘルスサイエンス事業をさらに拡大するために、研究から商品開発、アカデミックマーケティングまで一貫した開発が実現できる研究所です。それぞれ異なる仕事をしていますが、お客様の健康課題の解決や心豊かな生活に貢献するために目指す未来に向けて取り組んでいます。

インタビュー

キリン中央研究所にはチャレンジ精神豊かな、高い志を持った研究員がいます。やりがいや想いを聞きました。

インタビュー

キリン中央研究所にはチャレンジ精神豊かな、高い志を持った研究員がいます。やりがいや想いを聞きました。

腸内から健康実現―あたらしいソリューション提案を目指して

加藤 悠希子

ヘルスサイエンス領域の重点テーマである、腸内細菌研究。疾患や体質と腸内細菌の関連を明らかにし、腸内細菌叢を改善することで疾病予防・体質改善を目指す技術を開発している。

ヘルスサイエンス領域の重点テーマである、腸内細菌研究。疾患や体質と腸内細菌の関連を明らかにし、腸内細菌叢を改善することで疾病予防・体質改善を目指す技術を開発している。

このテーマを立ち上げ、中心となって進めているのが、加藤悠希子さんだ。腸内細菌に着目したきっかけは、学会で耳にした意外な研究成果だった。「腸内細菌と神経疾患の関係性の報告でした。一見無関係に見える両者に大きな関連があるとは、最初信じられなかった」。その後も腸内細菌と疾患の関連を示す報告が続き、体のすべてを腸内細菌が制御しているのではないか、とすら思うようになった。腸内細菌叢は非常に複雑で、100兆個もの菌と、菌が出す代謝物が影響しあい個人差も大きい。それらを調べる試験系や解析法の構築には多くのハードルがあったが、大学教授や専門家に相談しながら乗り越えた。「腸内細菌の研究は日進月歩ですが、疾病予防につながる商品やサービスはほとんどありません。研究を発展させて、あたらしいソリューションを提案していきたい」。つくりあげた商品やサービスを、家族や身近な人が利用する姿を見るのが夢、そう語る加藤さん。挑戦は日々続く。

海を越えて素材の魅力を伝える 発酵素材の凄腕研究者

中﨑 瑛里

発酵で生産する健康機能性素材の評価やエビデンス取得を担当する中﨑さん。入社当初から携わるシチコリンに思い入れがある。

発酵で生産する健康機能性素材の評価やエビデンス取得を担当する中﨑さん。入社当初から携わるシチコリンに思い入れがある。

「認知機能に効果のある素材です。海外向け主力品として主に米国で販売していますが、私が担当し始めた当初は弱小素材でした」。これを育てたいと感じた中﨑さんは、科学的エビデンスを一つずつ積み上げ、米国人の女性営業担当者と直接連携し、顧客に説明した。これが奏功しシチコリンは大手企業に採用され、今やキリングループの主力素材だ。その米国人女性とは仕事の枠を超えて相談する仲になった。米国は年齢や性別では差別しないが、能力で個人を判断する国。「大学や企業と共同研究すると、役職に関係なく意見や考えを問われます。上司と相談します、は通用しません」。若くても意見を尊重される一方、博士号がないと話を聞いてもらえないことを痛感した中﨑さんは、業務の傍ら大学に通い、博士課程を修了した。強みを持った今、次の素材を探し始めている。「面白いのは、ヒトの代謝で生まれる物質。隠されている多くの秘密をひもときたい」。発酵であたらしい健康素材をつくるチャレンジは続く。

アクセス

ヘルスサイエンス研究所(湘南)

〒251-8555
神奈川県藤沢市村岡東2-26-1 湘南ヘルスイノベーションパーク

ヘルスサイエンス研究所(中野)

〒164-0001
東京都中野区中野四丁目10番2号 中野セントラルパークサウス