ビールづくりを原点とするキリングループは、歴史と共に事業領域を拡大させてきました。現在では酒類・飲料を中心とした「食領域」、医薬品を中心とした「医領域」、健康課題の解決に貢献する「ヘルスサイエンス領域」の3領域で事業を展開しています。
事業を支えながら、事業とともに成長してきたのが研究開発です。
1907年の創業より、100年以上にわたって酒類事業と飲料事業を展開し、成長を続けてきました。基礎研究と事業化を見据えた応用研究をキリンホールディングスのR&D本部で行い、各事業会社・事業部の研究所においては生み出された技術を活用した商品の開発など、事業に直結する研究開発を行っています。
ビール事業で培った発酵‧バイオテクノロジーを発展させ、微⽣物や植物の研究を⻑年進めてきました。その結果、健康課題の解決に貢献できる多くの素材を発⾒、開発することに成功しました。マーケティング戦略と研究開発戦略を連動させ、事業と密に連携したヘルスサイエンス研究所と、中長期を見据えたキリン中央研究所が両輪となって継続的に新たな健康機能性商品・サービスを創出し続けていきます。
医領域の研究開発は協和キリンが主体で取り組んでいます。
ビール製造で培った微生物・細胞の研究から発展した技術にバイオテクノロジーを掛け合わせ、1980年代に医薬品の研究開発を開始しました。現在では、2008年にキリンファーマと協和発酵工業が合併して誕生した協和キリンが中心となって研究開発活動を行っています。
さらに医薬品にとどまらない価値創出も目指して、キリングループが取り組むヘルスサイエンス領域との接点を活用しています。