研究推進の取り組み

R&Dの志となるワードを考案

志となる言葉をつくりあげた
部署も世代もこえた熱論

R&D本部では、研究開発の志として「さあ、本気でわくわくしよう」という言葉を本部全体に掲げています。この言葉がつくられたきっかけは、ある一人の社員の想いでした。研究開発の信条を一言で表す言葉をつくって、R&Dみんなが共有できる志にしたい。その想いに共感し集まった9名の有志メンバー。年齢もキャリアも多彩な彼らが、2カ月をかけて議論を重ね、この言葉をつくりあげました。彼らはどんな想いで取り組み、そこにはどんなストーリーがあったのでしょうか。メンバーのうち、若手3名に話を聞きました。

  • 須藤僚也

    2016年入社。
    飲料未来研究所
    酒類・飲料・ノンアルコール飲料の技術開発を担当。熱い心で研究に取り組むかたわら、家では育児に燃えるパパの顔を持つ。

  • 永岡沙希子

    2017年入社。
    パッケージイノベーション研究所
    新しい包材・什器導入に伴う生産技術の開発を担当。一度決めたらあきらめない、粘り強さがピカイチのパッケ研の星。

  • 鈴木翔太郎

    2018年入社。
    研究開発推進部
    人事労務、研究環境の整備&改善を担当。営業を経てR&Dに配属された希少なキャリアと、営業で磨かれた抜群のガッツが持ち味

研究開発の信条を一言で表す言葉をつくるという、
R&D初の試みに挑戦したみなさん。当初の動機は何でしたか?

須藤

以前から「熱いR&Dにしたい!」という思いが強かったんです。それと、社内のサッカーチームに入っていることもあり、ワードづくりという大きな目標にみんなで向かっていくのはサッカーみたいで面白そうだと直感しました。

鈴木

僕は、新潟の営業部から異動してきたばかりだったんですが、R&Dと営業部の風土にギャップがあって。営業部は人数も少ないから、みんなで助け合う一体感がすごく強かったけど、R&Dは人数が多くてそれが難しい。言葉を通してR&Dにももっと一体感とか、研究所の壁を越えた関わりをつくれたら、と。

永岡

私はこういうチャレンジを通して、いろんな部署や年代の人の話とか考えを聞いてみたかった。視野を広げて、未知の研究に挑戦するときの迷いや不安を自信に変えたい。部署を超えて協力しあえる関係をつくりたいなと思っていました。

よいところも悪いところもさらけだす

ワードづくりは4段階のステップで行われたとのこと(図参照)。やってみてどう感じましたか?

ビジョンワードを生み出すまでのプロセス

  • STEP1

    R&Dの現状を掘り下げる
    (よいところ、悪いところ)

  • STEP2

    R&Dのありたい姿を描く

  • STEP3

    一人ひとりがすべきことを洗い出す

  • STEP4

    志となるワードをつくる

須藤

最初のステップの「現状の掘り下げ」では、R&Dの良いところと悪いところを付箋に書いてボードに張り出したんですが、いきなり悪いところがいっぱい出てきてみんな驚きました。

永岡

ほんと、悪いところばかりだった!人との衝突を恐れるとか、オーナーシップが足りないとかね。

鈴木

ちょっと暗い気持ちになりましたよね(笑)。でも、分類していくと、実は良い面の裏返しでもあるって気づいて。

須藤

そうそう。初めは悪いところに目を向けがちだったけど、ちゃんと考えると、良いところがいっぱいあるじゃん!って。素直で誠実な人が多いし、他にない面白い研究もいっぱいしてる。チャレンジできる制度や応援してくれる風土もある。R&Dには武器になるものがたくさんあることに気がつきました。悪いところを変えなきゃって思っていたけど、それだけじゃなくて、むしろ良いところをもっと生かしたい、と感じた。

※ 実際のワークの様子

炎が燃え上がるイメージ

2つめのステップでは、具体的に、どんな「ありたい姿」を描いたのですか?

永岡

まず、失敗を恐れずに挑戦を楽しむ。失敗するってネガティブなイメージもあるけど、もっとどんどん失敗していこうよって。研究するって未来をつくるってこと。簡単にうまくいくわけなんてない。そのくらいの覚悟と熱意をもって自分の研究に取り組むR&Dでありたいという意見で一致しましたね。

鈴木

そして、そうやって熱い想いで取り組んでいる仲間を見て、応援したり、協力したり、自分とは違うチームの成功も喜びあえるR&Dでありたいということ。まさにサッカーのサポーターのような一体感がR&D全体に生まれたらいいなと、僕も本気で思いました。

須藤

イメージしてたのは火。炎が燃え上がるように、誰か一人の熱量がみんなに伝番するような熱いR&Dでありたい。俺、ひたすら「火」って言ってた(笑)。

永岡

炎のイメージ、みんなすごく共感してましたよね。こうして「ありたい姿」を描いた後、ステップ3で「一人ひとりがすべきこと」を洗い出し、最終ステップの「志となるワードづくり」へと進んでいったんです。

延長戦を経てうまれた言葉

そうした想いを込めて取り組んだワードづくり。振り返ってみてどうでしたか?

須藤

難しかったです。でも、そこが一番の醍醐味でもありました。

永岡

各自がワードを考えてきて出し合うんですが、どれにするか絞れない。すべての要素を含ませると長文になり、かえって伝わらなくなってしまう。どうすれば凝縮できるだろうと悩んで悩んで……。本当にきつかったですね。

須藤

自分たちだけじゃなくて、R&Dのみんながいいなって思えるものにしなきゃいけない。そこが難しいポイントだったよね。

鈴木

人を動かす言葉ってなんだろうって。電車の中吊りや、いろんな広告を見て、キャッチコピーの本とかも読んで。

永岡

街で見かけるような企業スローガンとかキャッチコピーに引っ張られないで、いかに我々の想いのすべてを一文に込めるか、必死でした。

須藤

それで何十個も候補を挙げた後、「さあ、冒険に出かけよう」みたいな言葉がいいんじゃないかっていう話になった。

鈴木

そうそう、一緒にしようという感じが一体感を表してていいねと。でも「冒険」だとRPGゲームみたいになっちゃって(笑)。

永岡

それで、夢や未来、挑戦の意味を込めて「わくわく」を入れた。でも、「さあ、わくわくしよう」だとなんだか物足りない。覚悟や熱量を表したくて「さあ、覚悟をもってわくわくしよう」とかいろんな案が出たけど、やっぱり何か違う。みんな納得がいかなくて、延長戦してたとき…。

須藤

「本気で」はどう?って、誰かがふいに言った。

鈴木

イメージにぴったりはまったとみんなが思ったよね。

須藤

本当にこれでいいのか、一晩おいて翌日、改めて相談したけど全員異論がなかった。ついに完成を迎えて、不思議な気持ちでしたね。

「本気でわくわく」がいつも指標に

ワードづくりをして、皆さん自身や職場は何か変わりましたか?

永岡

私自身は新しい視点で仕事や環境を見られるようになりました。日常業務でも、R&Dの良いところ、悪いところを意識しながら取り組むようになって「良いところがまだまだ生かせてないな」とか「今、チャンスを与えてもらっているから頑張りたいな」と、改めて思う機会が増えています。

須藤

私は、自分の仕事の面白さを再認識できるようになったのが大きな変化かな。これまでも楽しんで研究していたけど、それが「わくわく」だったんだなと気づいた。

永岡

その感覚、すごくわかります。仕事のやり方が変わったというより、自分の“捉え方”が変わった感じ。新しいことに取り組むときも、自分をわくわくさせる方向で考えると仕事がはかどるし、楽しい!

鈴木

僕も、これまでは何気なくやっていた仕事を、どうすれば人をわくわくさせられるだろうと自然に考えるようになりました。わくわくする新卒説明会にしましょうとリーダーに提案したり。「本気でわくわく」が、何かをするときの指標になってるって感じるんですよ。

須藤

わかる。「わくわく」を具現化しようって思うよね。

永岡

周りの人たちも少しずつだけど変わってきています。研究報告のときに、「研究のわくわくポイント」を発表してくれた研究員がいて、すごくうれしかった。私たちがつくった言葉に共感して、自分のものとして使ってくれているんだなって。

鈴木

それいいね!苦しみながらつくった甲斐があった(笑)。

須藤

一見クールで感情を表に出さないタイプの人たちが、いい言葉だねと言ってくれることもあって。それも嬉しい。でもまだまだ全体に浸透しているとは言えないから、これからはそれが課題です。

未来をつくりたい

最後に、皆さんが今、わくわくしていることは?

永岡

今、取り組んでいる研究によって、どんな世界をつくリ出せるか、その世界で自分がお客様だったらどんなことを思うだろうかと妄想することです。以前の私は、新しい世界を本当につくれるだろうかと不安に陥ることも多かったけれど、今は、わくわくが先に頭に浮かびます。

須藤

仕事においては、前例のないこと、不可能への挑戦ですね。僕は新米パパでもあるので、初めての子育てにもわくわくしています。子どもたちにとってよい未来をつくるために、社会に役立ち、人々を驚かせるような研究をしたいです。

鈴木

僕は、R&Dで働く人が毎日会社に来るのが楽しくなるような環境づくりをしたい。朝、会社に行くことにわくわくして起きるような、皆さんの期待を超える場所を提供したいです!

彼らの次の目標は、この言葉をR&D全体に浸透させること。そのためにどんなことができるか。さあ、本気でわくわくしよう!

そんなR&Dの研究員たちがつくろうとしている未来とは?
最新のプロジェクトをご紹介します。

創りたい未来

「研究や技術開発は、未来を創造するためにある」。わたしたちはそう考えます。

研究成果や開発技術を通して、わたしたちがどのような未来を創ろうとしているのか、その一端をご紹介します。